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第5章 職場研修の推進方策(地方公共団体への提言)

 

本章では、地方公共団体において、人材育成方策の大きな柱の一つである職場研修を職場に導入し、推進するに当たっての基本的な着眼点、及び職場研修をより効果的に推進していくための具体的方策について述べる。

 

1 職場研修を推進する際の着眼点

 

ここでは、地方公共団体において職場研修を導入し、推進する際に留意すべき基本的な着眼点について述べる。

 

(1)計画的、自覚的な実施

 

職場研修は仕事に必要な知識・技術・態度等を計画的に習得させるものであるということを明確にし、各職制段階において計画的に実施することが重要である。以下では、職場研修の実施計画の策定と実施に関して、今後の取り組みのポイント等について述べる。

 

1)意義

 

職員の能力の育成目標を決め、日常の職務を進める中で、あらゆる機会をとらえ、あらゆる方法を駆使して、育成目標の達成に向けて指導していくことが職場研修の実践である。新規採用職員や転入職員を早期に戦力化するために、計画的に指導・育成する場合もあるが、必ずしも改まった指導の場を設定したり、管理監督者が研修の準備を完全に整えて臨まなければ職場研修が実践できないというように固定的に考える必要はなく、一般的には日常の職務の流れの中で適宜に機会をとらえて指導を行うものと理解しておくほうがよいといえよう。

 

 

 

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