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【事例?T】
愛媛県の場合

 

《職場研修の意義》
職場研修とは、?@管理監督者(職場の上司)が部下に対して、?A仕事を通じ、又は仕事に関連させて、?B部下の仕事に関する知識・技能・能力・態度(意欲)等の向上について指導養成することである、と定義している。
《職場研修に関する規定等》
愛媛県では後掲のとおり「職場研修実施要領」を定め、これに基づいて職場研修を組織的、自覚的に実施している。
この職場研修実施要領では、まず「第1職場研修の意義」について明らかにし、次に「第2職場研修の方法」において基本的な手法について整理している。ここまでを前段として、以下「第3推進体制」、「第4総括責任者等の役割」、「第5職場の長の責務」、「第6研修所長の責務」、「第7職場研修計画の策定」、「第8職場研修の実績報告」の順で職場研修への組織的な取り組みのあり方を定めている。
《愛媛県における職場研修の特徴》
?@ 推進体制として、「職場研修総括責任者」、「職場研修総括実施責任者」、及び「職場研修リーダー」をおいて、それぞれに役割を持たせていること
?A 職場の長や研修所長の責務を実施要領に明記し、職場研修の充実のために一定の役割を担うべきものとしていること
?B 集団指導の場合に、職場研修計画書意及び実績報告書を作成・提出するものとしていること
《職場研修マニュアル等》
愛媛県研修所では、「職場研修の手引き−こうして作る生き生き職場−」という管理
・監督者向けの啓発冊子を兼ねたマニュアルを作成し配布している。このマニュアルは、管理・監督者の意識啓発のためのぺージを設け、続いてスタンダードな職場研修の手法について解説しているほか、導入部に管理・監督者の自己診断表、巻末に職場研修の成果の診断表を盛り込み、職場研修の実施に当たって管理・監督者が留意すべきポイントをわかりやすくまとめて示しているなど、工夫を凝らした構成となっている。

 

 

 

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