頁参照)というが、今後は、職場研修においても、職員のメンタル・タフネスの向上という視点に立った指導・育成に意を用いていくことが必要である。 職員のメンタル・タフネスの向上のためには、いわゆる「プラス発想の姿勢」や「ストレス・マネジメント」を学ぶ研修などについても取り組んでいく必要がある。メンタル・タフネスについては、当自治研修協会が平成7年度に設置した「地方公共団体における職員の士気高揚研修に関する研究会」の研究成果として、「地方公共団体における職員の士気高揚研修のあり方に関する調査研究〜職員のメンタル・タフネスの向上を図るために〜」(平成8年3月)と題する報告書にまとめられているので参考とされたい。 2 職場研修の技法・手順
ここでは、職場研修に求められる研修内容を具体的に実施する職場研修の技法・手順として、?@きめ細かい個別指導が可能、?A研修プロセスを通じた良好な人間関係・相互理解・信頼関係の醸成、?B特別な経費が不要、といった長所を生かした計画的な職場研修の進め方等について述べる。 (1)職掃研修の技法 1)基本的な着眼点 職場研修とは、業務を通じての、上司(先輩)と部下(後輩)との間における関わりのプロセスであり、日常の業務を通じて、部下(後輩)に考えさせ、行動させ、体得させていく、上司(先輩)と部下(後輩)との関係的過程である。 そのプロセスを大括りにまとめれば ?@ 仕事の目的、背景、状況、期限、予算などを説明する ?A 背景、状況から考えられる問題点、関連性、制約などを具体的に質問する ?B 与えられた仕事を遂行していく上での方法、手段を具体的に質問する ?C スケジュールを考えさせる
前ページ 目次へ 次ページ
|
|