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職場研修の進行管理について尋ねた問7−5の回答では、進行管理を実施している団体は少なく、あまり重視されていないものとみられる。また、職場研修の進行管理の手法について尋ねた問7−6の回答では、進行管理を実施しているところが少ない中でも、職場研修指導者が途中経過の記録を作成するケースが最も多い。

 

?D 職場研修のフォローアップ

 

職場研修の効果測定、評価について尋ねた問8−1の回答では、職場研修の効果測定、評価をしている団体はたいへん少なく、職場研修の効果測定、評価については取り組みが進んでいないものとみられる。また、効果測定、評価を行っている団体にその所管について尋ねた問8−2の回答では、各所属に任せている団体が多く、効果測定、評価についての人事担当課の関与の度合いを尋ねた問8−3の回答でも人事担当課の関与の度合いが低いことから、全庁挙げての取り組みとなっていないものとみられる。
職場研修の効果測定、評価を行っている団体が採用している測定、評価の方法について尋ねた問8−4の回答では、職場研修を指導した職員または受けた職員にレポートを提出させる方法による例が多いことが示されている。他方、効果測定、評価の結果の活用について尋ねた問8−5の回答では、特に活用していない団体が多いことから、結局、職場研修のフォローアップにはあまり積極的に取り組まれていないものとみられる。

 

(2)職場研修実施上の問題点と今後の課題

 

職場研修実施上の問題点に関する問9−1の回答からは、地方公共団体においては職場研修の組織的な仕組みが整っていないこと、時間がとれないことや管理監督者の意識の低さなどが大きな問題点と認識されているものとみられる。
また、今後の課題に関する問9−2の回答をみると、職場研修マニュアルやガイドブックの作成、管理監督者の啓発、職場研修指導者の養成などが課題として意識されていることが窺える。
地方公共団体のこのような認識と(1)でみた地方公共団体における職場研修の実態とを総合すると、本調査研究において検討すべき課題として次の点を指摘することができる。

 

 

 

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