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?. ボホール住血吸虫症根絶タスクフォース会議

安羅同一男
1996年12月13日にセブの地域保健第7方面事務所(Department of Health-Regional Field Health Office No.7)で開催された本タスクフォース会議において、次回は笹川記念保健協力財団派遣の専門家の来比にあわせて2月上旬、ボホール・トリニダドのSan Vicenteで開催することが決められていた。
2月4日にセフに到着した安羅岡一男は翌5日上記第7方面事務所で会議と日程の打ち合わせを行い、市内で自動草刈機を購入し、6日にボホール島へ渡った。
会議は2月7日、San Vicenteの町立トレーニングセンターで午前9時に開会された。主な出席者は保健省住血吸虫症対策局長Dr. B. Ducusin、トリニダド町長Mr. F. Garcia、地域保健第7方面事務所技監Dr. R. Macerenらであり、出席者は50名を超えた。
安羅岡はメッセージの中で、最近San Vicenteに新しい貝コロニー、Kanggabok creekが発見され、タスクフォース内に住血吸虫症根絶への挫折感があるようにみえるが、このような事態は最終的な仕上げの段階に必ず通過する道程であり、このコロニーの貝のコントロールもさして難しい問題ではないからもっと元気を出そうと激励した。続いて検便と治療、貝コントロール、環境衛生、衛生教育、Casilion creekのコンクリート溝渠延長工事などについて報告があり、1997年のタスクフォースの活動方針が採択された。
財団の資金援助によって昨年10月に完成した科学ビデオ映画“SNAIL FEVER-0riental Schistosomiasis-Part 1”と“SNAIL FEVER NOW -Philippines 1996-Part2”が映写され、大変な好評であった。

 

 

 

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