この新コロニーの地域は最近まで「ボホール畜牛会社」の所有で、その土地内に部外者が入ることは許されず、“no man's land”と呼ばれていた。SCTのメンバーも入ることはできず、中間宿主貝の調査もまったく行われずに経過していた。ところが、最近ここが政府の農地改革地域となり、個人に3ヘクタールずつ分譲販売された。その新しい農地主となった一人にたまたまバランガイの職員がおり、この職員が自分の土地内の住血吸虫の調査をSCTに要請してきた。見学専門のMr. Pangilinanは同僚とともに現地を調査し、中間宿主貝100個以上を採集した。Dr. Redullaはレイテ島パロの住血吸虫症研究訓練センター(Schistosomiasis Research & Training Center, SRTC)から見学専門者を呼び、貝コロニーの調査を依頼した。彼らは中間宿主貝の棲息を確認し、また住血吸虫感染貝を検出したという。