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3. 主要港の港湾事情

 

3−1 リガ港(写真3−7、8、9)

 

 同港はダウガワ川の河口に位置する河口港で、12世紀後半、西ヨーロッパとロシアの貿易の架け橋として、その名を馳せた。そして、今日、モスクワに最も近い港という地理的条件を活かして発展を続けている。
 維持管理について、冬季の2,3,4月は砕氷船が必要で、その費用は年間1億円程度である。さらに、河口港という地理的条件から、シルテーション対策として、毎年、河口部の浚渫を行っている。
 施設規模の割に、着岸している船が少なく、クレーンの稼動率が低いように思われた。また、施設不足のため、客船がコンテナ埠頭に着岸していた。
 港の施設概要は次のとおりである。
  ・港湾区域:2,531ha(うち水域面積:1,495ha)
  ・パース延長:10,500m
  ・岸壁最大水深:10.5m
  ・航路水深:12m
  ・フローティングクレーン:12基
  ・門型クレーン:80基:
  ・モビールクレーン:400基
  ・倉庫:82,300m2
  ・野積場:250,000m2
  ・冷凍倉庫容量:50,000t

 

 

 

 

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