前述の様に、ヤンゴン首都圏には現在、市の南西ManthawaddyRoad沿いに中距離バス用(200mile以内)のバスターミナルが1ヵ所と、空港近くに長距離用(200mile以上)のバスターミナルが1ヵ所ある。この両者の管理はYDCCが行っている。
また、YDBCCはヤンゴン市内に6ヵ所のバスベイと呼んでいる駐車場を保有しているが、大部分は道路の路肩を利用したものである。
中距離バスターミナルは陸運公社と民間のバスが利用しており、13路線が連絡している。このターミナルのバス駐車場は舗装されておらず、雨天の際は一般客は利用しづらいものと思われる。また、方面別を示すサインボードが無く、旅客サービス用の施設(待ち合い室等)が整備されていない。管理者の情報では今後5年程度で容量(バース)が不足するであろうとのことである。
空港近くの大型長距離バスのターミナルは陸運公社と民間の双方が利用している。このターミナルは大型バスが10台並ぶと満杯となり、現在既に容量的に限界である。また、旅客サービスのための施設(切符売場、待合室等)が十分ではなく、待ち合わせの旅客たちは建物の外で待機している状況である。
現在、YCDCでは新しいバスターミナルの建設(1.52ha)をヤンゴン北東部のSOUTH DAGONに計画中とのことであり、完成後は計3ヵ所のバスターミナルにより、東西南北の各方面別に中・長距離バスを振り分けることになっている。