日本財団 図書館


2. ヘルプデスクの設置

 キーパーソンによるサポートでは対応できないトラブルが発生した場合は、運用部門による解決が必要となる。その際、キーパーソンからの窓口となり、トラブルの解決を専門に行うヘルプデスクを設置する必要がある。
 なお、ヘルプデスクは運用部門内に設置することになるが、かなり高度な知識が必要となることから、専門業者に委託する方法もある。ただし、委託と行った場合でも、運用部門のスキルアップを怠ってはならない。
 また、頻繁に出る質問の回答集(FAQ)などを準備して、問い合わせに対する答を迅速化し、ヘルプディスクやキーパーソンに対する負荷の軽減を図ることも有効である。

1一2 資源管理

 システムの資源管理は、グループウェアを円滑に運用する上において、また、セキュリティの確保の面から見ても重要なことであるため、適切に実施する必要がある。なお、基本的な作業項目は、クライアント・サーバ・システムと同様である。

1)サーバ管理

1. ディスク容量の管理

 近年、ハードディスクの大容量化と低価格化に伴い、パソコンサーバでも、大容量のハードディスクが標準装備されているのが一般的である。そのため、導入当初はディスク容量は無尽蔵であるかの如く錯覚しがちとなる。しかし、実際には利用が進むにつれてディスクを圧迫することになるため、管理者は、日頃よりディスクの残容量のチェックを行なうとともに、利用者に対して、不要なデータを速やかに消すなどの指導を行なう必要がある。

2. データのバックアップ

 ほとんどのグループウェアソフトでは、アプリケーション機能を利用して、データのバックアップ(二重化)を行うことができる。
 しかし、機器そのものが故障する可能性も十分考えられるため、信頼性を確保する上においても、定期的に保存媒体(ストリーマやDAT等)ヘバックアップする必要がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION