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序章 研究の概要

第1節 研究の目的と内容

 

 地方公共団体における汎用コンピュータの適用は、給与、税、統計調査、財務、住民記録など、大量データを対象とするものであり、一方これまでのOA化は、パーソナルコンピュータと文書処理及び表計算等のパッケージを用いて、各職員一人一人が個別的に事務の機械化を図るというものが多かった。そのため、複数の職員が共同で行う事務や課内だけで使用する小規模な台帳処理などのシステム化にまで及んでいなかった。
 しかし、地方公共団体においてもLANの導入が進み、またクライアント、サーバ・システムも一部の団体で試みられるようになり、電子メールや電子掲示板などを活用することによって、よりシステム化の範囲を飾ることが可能となっている。
 そこで本研究は、グルーブウェアの技術的、社会的動向を調査するとともに、行政業務に飾る事務作業の現状を調査し、グループウェアの適用に馴染む事務分野を整理する。
 また、事務作業のシステム化に当たっての手順や、効果的な運用を行うための運用における留意事項並びに制度面における留意事項などを整理し、行政業務へのグループウェアの円滑な導入を行うための方策を取りまとめる。

 

 

 

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