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図3・32 掃引回路と各部の波形
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図3・33 のこぎり波電流と掃引の関係
さもまた一定の割合で増加しなければならないからである。そのためには、偏向コイルに流れる電流の大きさが時間的に比例すること、すなわち、その電流波形が直線的なのこぎり波であることが必要である。
3・6・4 アンブランキング回路
アンブランキング回路は掃引線の帰線がCRTに現れないようにするためのものである。図3・34に示すように、掃引のこぎり波の立ち下がりの部分は立ち上がりの部分に比べて非常にスピードは速いがこの間に電子はCRTの外周から再びその中心に帰ってくるので、この間はCRTを光らすことを止める必要がある。そのため、のこぎり波の立ち下がりが始まる前に、CRTの第1グリッドにゲートパルスを加えて電子の発射を止めるようにする。
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