図5・27 中間周波増幅器
3・5・5同調メーター回路
送信時には、送受切替え回路において、マグネトロンからの送信電波が、わずかではあるが受信部側に漏れ込む。この漏れ込んだ送信パルスを図3・28に示すように周波数変換し、IF増幅し、検波した後さらに増幅して同調メーターを振らせる。このため、物標の反射エコーに関係なく、容易に同調をとることができる。
図3・28 同調メーター回路
3・6 表示器(指示器)
現在最も多く用いられている表示方式は、PPI(平面位置表示:Plan Position Indicator)表示である。これは、図3・29に示すように、CRTの掃引線をパルス電波の発射と同時に中心から外側に向かって一定の速度で偏向させ、かつ、掃引線の回転する方向を電波の発射される方向、すなわち、空中線の回転と常に一致するようにしたものである。このようにすれば物標の位置を表示面上に極座標として現すことができ、これをPPI表示といっている。
指示系統の回路は、図3・30に示すように、トリガが発生回路、ゲート回路、掃引回路、アンブランキング回路、マーカー回路、ビデオ回路、船首方位輝線回路、回転同期回路、CRTとその付属装置などによって構成されている。
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