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図3・12マグネトロンの構造
3・3 送受切替え回路
送信と受信を行う場合、送信用と受信用にそれぞれ専用の空中線を用いれば切替え回路の必要はないが、空中線を多く使うのはコスト的にも場所的にも無駄が多いので、一つの空中線で送信と受信を行うことが工夫された。つまり、一つの空中線が送信機と受信機とを接続するのであるが、そのままでは、送信時に送信出力が空中線から空中に放出される前に、直接受信機へ飛び込んでしまうので、これを送信回路から切り離す必要がある。次に反射電波を受信するときは、もし、受信機に送信機が接続されたままでいると、弱い入力電波が送信機と受信機に分かれてしまい、受信のための入力信号がますます小さくなる。そこで、受信時には送信機を空中線回路から切り離さなければならない。
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3・13 TR管、ATR管を使用した送受切替え回路
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