
3.2航空通信ネットワーク(ATN)に関する研究
3.2.1 ATN SARPsの検証状況
ATNパネルでは、1996.11.4−15に開催予定のATNP/2に向けて、SARPsの作成が大詰めに近づいている。SARPsの内容は単に作成されるのみならず、検証されていることが前提となる。従ってATNパネルでの活動は、会議による標準案作成作業と平行した検証作業が行われている。本資料では、1996.4に開催されたブルッセル会議、1996.6に開催されたミュンヘン会議での報告を中心に、ATN SARPsの検証状況をまとめる。
なお、1996.11.4−15に開催予定のATNP/2には検証の一部が間に合わないとの見通しが出され、1997年2月にWG全体会議WGW;Working Group of the Wholeを開催、報告することとし、ICAO事務局、ANCも了解している。
また、1996.11.4−15に開催予定のATNP/2にはSARPs本体は翻訳せず、要約資料を翻訳し、提出するが、1997.2月には、全体を翻訳する予定である。
3.2.1.1 ATN SARPsの構成
ATN SARPsの文書体系は次の位置付けとなる。
Ammex10
Volume 3 Communication
Part 1 Digital
Chapter 3 ATN
Core Part SARPs SARPs 概要を記述
Appendix A
Paragraph 1 System Level SARPs(Subvolume 1)
Paragraph 2 Air-Ground Application SARPs(subcolume 2)
Paragraph 3 Ground Application SARPs(Subvolume 3)
Paragraph 4 Upper Layers SARPs(Subvolume 4)
Paragraph 5 Internet SARPs(Subvolume 5)
3.2.1.2検証の方法
検証の方法としては、文書の机上での検証、シミュレーション、プロトタイプ検証等が検討され、検証方法ガイドラインが作成され、各々のSARPsでの検証計画を立て、検証を実施することとなっている。
検証対象、検証目標、要件データベース、検証ツールの設定が提言されている。
3.2.1.3検証の進捗状況
Core Part,System Levelは検証の対象ではなく、空地、地上、上位層、インタネットSARPsが検証対象となる。
3.2.1.3.1 Internet SARPs(WG2)
a)ブルッセル会議以前の状況
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