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3.1.1.2 AEECデータリンクユーザーズフォーラム会議報告
日時・場所:1996年6月26〜27日、EUROCONTROL,Brussels.
3.1.1.2.1 はじめに
標記会議は96年6月26−27日の間、航空会社、FAA、フランス、デンマーク、ドイツ、英国CAA、ユーロコントロール、航空機メーカ、アビオニクスメーカ、USAir Force、ARINC、SITA、アビコム・ジャパン、通信コンサルタント等々80名強の参加者を得てブルッセル空港近くのユーロコントロール本部の建物で開催された。日本から、ANA、アビコム・ジャパン、NEC、JALの計7名が出席した。
今回のフォーラムに於いて感じたことは、欧州においてもFANS−1(キャラクター・オリエンテッド)のアプリケーションを積極的に評価し、試運用も行われていることであった。米国勢に遅れまじとの意気込みが感じられた。
これまで、フォーラムを年2回開催して来たが、調整項目の多さ、地域的な参加者の便を考慮し、これを年3回にする必要有りとの意見が出され、来年以降、米国、欧州、東南アジアで開催することとなった。取り敢えず、次回会議は97年1月にフロリダ州・オーランド、6月はユーロコントロール、11月は日本が予定されている。
開会に先立ち、議長のUPS/Arnold Oldachからユーザーズフォーラムの任務・役割について前回と同様な活動指針について再確認がなされたが、今回特に強調されたのは、このフォーラムで1995年以降継続しでなされてきたDSP(Datalink Service Provider)間の調整(新たなDSPの出現、アプリケーションの統一性、ネットワーク・パフォーマンスの問題等々)の重要さであり、今後も継続して、
(1)共通性のあるプロトコル、及びアプリケーションの開発、
(2)耐空性証明費用を極力抑える方向、
(3)ネットワークの信頼性と維持管理の向上、
について検討して行くこととしたいとの挨拶があった。
3.1.1.2.2 ATSアプリケーションの展開状況
ARINC/SITAよりATSアプリケーションの現況及び近々展開予定のサービスについて次のような報告がなされた。
3.1.1.2.2.1 ARINC(Mr.Mohammad Wasique/ARINC)
3.1.1.2.2.1.1 PDC(Predeparture Clearance)
*55空港に展開済。利用航空会社は18航空会社
*1日10,000通のPDCがデリバリーされており、これまでに総計1,500万通が取り扱われている。
*平均の年間サービスの有効性(Availability)は99.8%である。
*近々ARINCSPEC−623への移行を予定している。(期日未定)

 

 

 

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