
3.おわりに
機上装置と試験用地上装置とを結んだ試験・評価が開始されて、機能確認が行われ、良好な結果を得たが、今後、さらに、管制の移管方法、データ通信伝送時間等を詳細に検証する必要がある。これらを受けて、次年度以降に、FANS環境下における航空保安システムの充実の基盤となる航空交通管制システム基本特性の調査研究を進めることとしたい。管制機関の要望等にも留意して積極的に実験・評価を進めるとともに、航空機運用の面からも、安全性の向上、効率的な運航、更に運航コストの低減にも有効なこのシステムの早期実現化が計られるよう望むものである。
今後得られる貴重な実験・評価結果は、我が国の航空保安システムにフィードバックし、CNS/ATMシステムの研究活動を将来とも継続して、よりよいFANS環境を形成して行くことが、重要と思われる。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|