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5. ボランティアの養成と活動への援助

『ボランティア登録制度の充実、ボランティア情報の提供』
山形県青年の家 成田勇
■はじめに
今日、ボランティアの活動の推進が社会的にも大きな課題となっており、今後は青年の家におけるボランティア活動の場の提供だけでなく、さらに積極的にボランティア活動を推進させるという観点からの取り組みが求められている。このために、市町村の公民館職員を対象にしたボランティア活動コーディネーターの養成講座、高校生を対象としたボランティア活動に関する学習、そして県内青少年を中心としたボランティア活動登録制度と活動の場の情報提供そして交流など、社会教育行政として、その支援体制をいっそう充実させていく必要がある。
こうした観点から山形県青年の家が取り組んでいるボランティア登録制度と活動情報の提供を中心とした「やまがたヤングボランティアビューロー」の設置とパソコン通信による「やまがたヤングボランティアネットワーク」の開設について報告する。
■山形県の高校生によるボランティア活動(山形方式)
山形県の高校生のボランティア活動は「山形方式」として注目されているが、これは県内7カ所の教育事務所が中心となって、管内市町村の公民館を拠点として地域の高校生によるボランティアサークルを作り、様々な活動を作り上げてきているというものであり、このとりくみは20数年の歴史を有している。
高校生ボランティアサークルは、県内44市町村にある中央公民館や地域公民館に54団体が組織され、毎週活動日を定めて地域でのボランティア活動を行っている。このボランティア活動をしている高校生の要求は、もっと幅広くボランティアの学習をしたい、活動の場に関する情報提供が欲しい、他のサークルとの交流機会を持ちたいというもので、きわめて積極的にボランティア活動に関心を持っているのである。
■ハートフルボランティア体験交
流推進事業
1)「やまがたヤングボランティアビューロー」設置と「ヤンボラネット」開局
青年の家は、高校生の学習意欲や幅広い交流を求める要求にどのような支援ができるのかを検討し、日常的にも交流ができ、励まし合えるメディアとしてパソコン通信を取り上げたのである。幸いにも本県社会教育課の理解と文部省への働きかけにより、平成8年度に県内青少年のボランティア活動の情報基地として「やまがたヤングボランティアビューロー」が設置され、パソコン通信設備が導入されたのである。
2)「やまがたヤングボランティアネットワーク」(通称ヤンボラネット)
青年の家は、?@ボランティア活動に関する情報の収集と発信をし、仲間の交流や活動の支援。?Aボランティア活動に関するデータ

 

 

 

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