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3. 地域に根ざして

指導者の発掘・養成『大阪市青少年活動リーダースクール・リーダーバンク事業の現状』
大阪市立中央青年センター 事業係 清原徹
■経過
大阪市では、昭和46年度より種々の指導者養成講習会を実施してきたが、“青少年活動の指導者を養成する講習会は、単発的な講習ではなく、年間を通じて系統だてて学習するスクールの形式の方が良い”との考えのもと、昭和52年、新たに総合・体系化し、「大阪市青少年活動リーダースクール」を開設した。さらに、昭和53年度からは、リーダースクール本科コース修了生を登録し、求めに応じて指導者を派遣する「大阪市青少年活動リーダーバンク」を発足させた。以後、20年間、改良を繰り返しながら現在に至っている。
■運営
青少年活動を推進する鍵は、指導者にあるといわれている。リーダースクールでは目標とする指導者像を、ただ単に、ある種目の技術伝達者ではなく、
?@広い視野から青少年とその活動をとらえられる指導者、?A青少年活動に対する深い理解と洞察力をもった指導者、?B幅広い指導力(理論、技術、人間性)を備えた指導者、と考え、加えて青少年指導者としての在り方、姿勢、心構え等についても併せて学習する場、広い意味での人間教育、社会人教育の場として位置づけている。事業の企画・運営は、開設当初より、(財)大阪市青少年活動協会へその大半を委託し実施している。なお、(財)大阪市青少年活動協会、中央青年センター、社会教育課、市民局青少年対策課からなる「リーダースクール事務局会議」、さらに学識経験者やスクール講師の代表から構成される「運営委員会」、リーダースクール「講師団会議」などを開催し、幅広い意見をもとに、ニーズにあった適切な運営ができるように努めている。
■事業内容
A. 青少年活動リーダースクール
1)開催要項
・主催大阪市教育委員会・財団法人大阪市青少年活動協会
・対象青少年教育、青少年活動に興味のある人/将来、青少年指導者をめざす人/現在、青少年活動の指導をしている人
・資格18歳以上、おおむね60歳までの市内在住、在勤、在学の人
・定員各コース60名(公開講座150名)〈公募による、先着順〉
・受講料無料(ただし、教材費、宿泊実費が必要)
・場所平日夜間と日曜日:大阪市立中央青年センター
宿泊研修:中央青年センター所管の大阪市立青少年野外活動施設(伊賀、信太山)や、大阪市立長居ユースホステルなど
・時間平日:午後6時30分〜8時30分、

 

 

 

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