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まとめ

〜より魅力ある青年の家になるために〜

国立赤城青年の家所長 文珠川雅士

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皆様こんにちは。大変長時間にわたりお疲れさまでございました。
本日は、大先輩を前にして誠に僣越でございますが、この度の会議の様子を拝聴させていただきました感想と、私がこれまで取り組んできた私見を交えまして、コンパクトにご報告をさせていただきます。
今回、昨日から大変ご熱心なご討議を拝聴させていただきまして、私も一施設を預かるものとして勉強をさせていただきました。
さて、まさに「学社融合」という言葉、これがある日突然、彗星のごとく我々の目の前に出てきまして、これが青少年教育の特効薬になるのではないかという、期待感もあるわけでございます。その考え方をいかに応用して青年にこれを適合させていくかということは、私たちがこれからそれをいろいろな視点で取り組んでいかなきゃいけないということを示唆していると思います。したがって、私どもがこれからこういう機会をもち常に情報を交換しながら、斬新なプログラムを開発していかなければいけないということを痛感いたしました。
先程、司会の方、助言をいただいた方、記録をされた方々が大変ご苦労なさって、その成果をまとめていただきました。早速、この例挙してあるヒント集の中から、注目したいポイントに視点をあてて、感想を述べてみたいと思います。
まず、第1分科会を拝聴させていただきました。最近、青年が青年の家離れをして、今は青年がかつてのように集まってきてくれないという傾向があるというご意見が出ております。その一方で、今の青年の興味・感心を引くようなプログラムを用意すれば意外と青年が集まってくるという新しい兆候が出てきているのも事実です。
実は私が勤務する施設でもボランティアの養成のための講習を数年前からやっているんですが、年々青年がふえてまいりまして、年を重ねるごとに定員が2倍、3倍になりまして、特に最近は高校生がすごく増えてまいりました。一つのムードづくりと申しましょうか。つまり時代が求める現代的課題を用意しておくことが施設運営上のポイントかも知れません。つまり若者向けに手応えのあるものを出していけば、必ず集まってきてくれるんだということを身をもって感じた次第です。
したがって、私どもがこれからいろいろプログラムを開発していく上で、青年が青年の家に来てくれるようなプログラム、青年にとって魅力のあるプログラムを展開していくことが必要ではないかという気がいたします。その気運を盛りあげるには、何と言ってもいわゆる「施設は人なり」と言われるように職員の意識の高揚を図る必要があるのではないでしょうか。職員全員がそういう気持ちにならなければ、いいプログラムはできないということを、この報告書の中で強調されています。誠に時宜を得たご提案をいただいたような気がいたします。
第2部会では、青年のニーズと施設についてということで、これも大変重要なテーマだと思います。これからの青年の家の運営には欠かすことのできない重要な要素だと思います。特に右側に書いてございますように、第三者機関(民間から選出された委員)の意見を求めて将来ビジョンをつくる必要があるんじゃないか。これは大変ユニークな取り組みだと思います。私たち日頃から思いつくのは、官公庁

 

 

 

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