
図1−9 口内清拭

(2)下顎拳上法・頤部学上法・頭部後屈法
意識を失うと、顎を支えている筋肉が緩むため、顎についている舌の付け根(舌根)が落ち込んでしまう。このため、気道が塞がり、窒息する。この場合は、次の方法により気道を開放する。
イ下顎学上法
最も確実な気道開放の方法である。
両手をそれぞれの側の下顎角に置き、親指で軽く口を開け、下顎の歯列が上顎歯列より前に出て受け口になる程度まで下顎を前方に押し出す。
頸椎損傷の疑いがある場合には、下顎学上法で気道開放する。
図1−10 下顎挙上法

ロ頤部挙上法
人指し指と中指を下顎の先の骨の部分に当てて、歯と歯が噛み合う程度まで顎を持ち上げる。
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