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2. OCEANS’96調査報告

 

2.1 概要

OCEANS’96はフロリダ州のフォートローダデールにあるブロワードコンベンションセンターで9月23日から26日の4日間にわたり開催された。OCEANSはMTS(Marine TechnologySociety)とIEEE(Institute of Electrical and Electoronic Engineers)のOES(OceanElectronic Society)が共催する国際会議で、本年のテーマは21世紀に期待される沿岸海域利用(The Coastal Ocean−Prospects For The 21st Century)で、テクニカルセッション、ポスターセッションなどの研究発表や海洋調査機器などの展示が行われた。テクニカルセッションでは、期間中に延べ60の幅広いテーマについて15ヶ国から約300件の発表があった。展示会場では、約130の海洋調査機器システム、トランスデューサなどを製造するメー力一、大学および政府関係の研究施設などが、製品や研究施設の紹介を行っていた。今回は海洋調査機器を紹介したビデオによるプロシーディンクが参加者に配布された。写真1は会場となったブロワードコンベンションセンターで、駐車場隣には海が迫っており、岸壁にはフェリーや後ほと報告する海洋調査船が係留されていた。

 

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写真1 会場となったブロワードコンベンションセンター

 

2.2 展示会場

写真2は展示会場の風景で政府関係の研究施設、大学および産業界が出展したブースでは、それぞれ活発な紹介を行っていた。ブースを出展した企業などの一覧は6.1OCEANS’96展示会場で後述する、ポスターセッションは、展示会場前のコンベションセンターホイヤーで午後1時30分から3時15分まで連日約10件の発表が行われた。
1)政府機関
政府機関の研究施設は民間企業と異なり、製品紹介を行っていない。これら政府機関は船舶などの工学的研究を行う機関と、気象データなどを収集し、解析を行う機関に分けられる。前者では、船舶や海洋調査機器などの機器開発を行う祭に必要となるさまざまな施設の管理を行っている。展示会場には、ガーデロック研究所やPRMF(Pacific Mis-sile Range Facility)など主に海軍の研究機関がブースを設けていた。ブースではそれぞれの機関が管理する実験施設の紹介を行い、今までの成果などを紹介していた。名称

 

 

 

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