OCEANSはMTS(Marine Technology Society)とIEEE(Institute of Electrical and Electoronic Engineers)のOES(Ocean Electronic Society)が共催する国際会議で、本年のテーマは21世紀に期待される沿岸海域利用(The Coastal Ocean−Prospects For The 21st Century)で、テクニカルセッション、ポスターセッションなどの研究発表や海洋調査機器などの展示が行われた。
2)カーデロック研究所(Carderock Division of Naval Surface WarefareCenter)
米国海軍の研究施設で、カーデロック研究所は、NSWC(Naval Surface WarfareCenter)に属する研究所でアナポリスとベセスダに位置する2つの施設からなる。2つの施設は約4,200人のスタッフで組織されているが、政府・海軍に所属するのは、わずか30名である。研究者は約2,000人で、この他はテクニシャンなどである。訪問したのはベセスダにあるテイラー水槽で知られる施設で、15人の政府・軍関係者と、研究者をはじめ約2,000人のスタッフで構成される。以前はDTRC(David Taylor Research Center)と呼ばれていたが、1992年1月にフィラデルフィアにあるNAVSSES(Naval ShipSystems Engineering Station)と統合して現在の名称になった。冷戦終結に伴い、軍事関連予算が先細りになりつつあり、産業界などと共同研究を進め今までに蓄積してきた技術の継承や設備の維持管理を行いたいようであった。研究テーマを産業界などに求めているようだ。