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私の健康法

平成六年五月十九日放送
全日本海員組合安全福祉部長
石田俊英
日本人は走ることが好きな民族のようです。
アメリカでジョギングが健康に良いとブームになる以前から、日本ではマラソンが盛んで、小中学校のマラソン大会、市民マラソンをはじめ、有名な選手が参加する国際マラソンなど数多くのレースが行われています。
特に有名な市民マラソンでは参加者が一万人を超える勢いです。
また、駅伝も盛んです。
駅伝は日本が発祥地で、大正十一年に開催された、京都〜東京間の「東海道五十三次リレー競走」が始まりで、いまでは国際的な竸技として、世界各地で盛んに行われるようになりました。
さて、私のマラソン歴は、職場で鍵康のために走ろうと「まんぼうクラブ」が結成され、それにさそわれてからですから三年半になります。
「まんぼうクラブ」の名前の由来は、まんぼうのように、ゆったりのんびり走ろうと名付けられたものです。
そのころの私は、タバコをやめてから体重が増え、ズボンが合わなくなり、減量のために何か運動をと考えていた頃で、中学時代には駅伝に選手として出場したこともあり、走ることに抵抗はありませんでした。
さて、私が走るようになってから出場した最初のレースは、皇居の周りを三周、合計一五キロを走る「チャリティーマラソン」でした。
しかし、ほとんど練習もせずに、いきなり一五キロを走ったため、結果は散々なもので、最後の一周は歩くという状態で、あげくのはてに足を痛めて病院通いとなってしまいました。
二カ月ほど治療してまた走り始めましたが、最初のうちは故障を気遣い、足慣らしから始めようとジョギング程度にしましたが、故障した所は思ったほど悪くなかったので、徐々に走る距離を延ばしていきました。
そしてこのレースで得た教訓が、結果的に私が今日まで走り続ける糧になったといっても過言ではありません。

 

 

 

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