
低温環境下での作業
平成八年一月二十五日放送
福一漁業?漁務部次長
名倉一晃
低温環境下とひとくちにいっても、生鮮野菜や果実類のように比較的常温に近いものから、刺身用の冷凍まぐろ類のように、ときにはマイナス六〇度にも達する、いわゆる超低温の世界までさまざまな温度帯があります。
いずれの場合にしても、普段私たちが生活している環境とはかなり違った温度の中に瞬時に移動し、しかもそこで作業に従事することになるわけですから、そのための十分な心権えと準備が必要になります。
まず、作業開始前に準備運動を入念に行ないましょう。
人の体は普通の環境でも急激な運動をすると、思わぬ部分に支障を来すことがよくあります。
特に低温環境では、体温の低下によって普段に比べ、

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