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わが社の安全衛生対策

 

平成七年五月十一日放送
三光汽船?人事部
人事二課長代理
岡松実

 

三光汽船の第一回船員労働安全衛生委員会は昭和五十一年三月に開催され、以来十九年が経ちました。
今年の四月で第二一三回の委員会となります。
海上従業員の努力もあって職務上の大きな人身事故も減り、平成に入って年々数も少なくなっています。
三光汽船グループ全体では約二三〇隻の船舶を運航していますが、その内日本人船員を配乗しているのは二〇隻強です。
安全衛生委員会が直接関与しているのはこの二一〇数隻の船舶ですが、全般フィリピン人船員との混乗となっていることもあって、外国人船員を含めた安全衛生にかかわる全社的な事項については、グループ内の中心的な存在になっています。
どの船会社でもそうだと思いますが、安全衛生委員会は社内の独立機関として、毎月定期的に見催しております。
委員は委員長の他に、それぞれ七人の安全委員と衛生委員で構成されていて、委員の大半は海上出身者です。
委員には、主に船舶部、人事部といった現業部門の役職者と職場委員が選任されています。
社内の安全衛生委員会と一緒に活動しているのが、船内安全衛生委員会です。
船内安全衛生委員会では、船長が委員長となり幹事一人を選任して、日本人職員を中心に年平均六回の割合で開催しています。
「安全衛生の主役は乗組員」というのが私達のモットーですが、最近この考え方が浸透したのか、船内の安全衛生委員会に外国人乗組員が直接参加したり、外国人乗組員だけで委員会を開催したりするケースが増えてきました。
安全衛生や環境保全の大切さが外国人船員にもしっかり理解されはじめていると、意を強くしているところです。
船内の委員会議事録は社内の委員会に提出され、各船

 

 

 

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