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わが社の船員労働安全衛生月間

 

平成六年八月二十五日放送
昭和海運?海務部船員チーム
課長代理
児玉熱洋

 

船内での災害や疾病をいかにして未然に防止してゼロ災害を達成し、その状態を継続していくかという難問に対して、私たちは挑戦し続けてきました。
しかしながら災害の発生率は、年々減少していますが、完全にゼロにすることができないのが現状です。
そこでわれわれの会社では、この難問に対する一つの手法として危険予知訓練、いわゆるKYTと指差呼称を軸にゼロ災運動を進めています。
ここで、わが社の船員労働安全衛生用問に関連する主な活動を簡単にご紹介しましょう。まず、船内の安全点検です。
毎月、船長と機関長による点検を実施していますが、月間中には、船員災害防止協会の発行した安全衛生チェックリストを用いて徹底的に行います。
これにより、月間実施事項にも挙がっている「転倒」、「はさまれ」の原因の早期発見をはじめとする問題点の洗い出しを行います。
その後に開かれる船内労働安全衛生委員会では、点検結果をもとに作業環境や作業方法について、当直者を除く乗組員全員で話し合いを行います。
もちろん、チェックリストや改善された事項は、会社の船内労働安全衛生委員会事務局に報告します。
また、混乗船の増加に伴い、外国人船貝に対する安全衛生教育を積標的に行っています。
当社のマニラ研修所や国内の船員研修所で行う安全教育の中に、指差呼称や一人KYTを取り入れて指導しており、外国人船員にもゼロ災連動が浸透しはじめています。
その現れの一つとして、昨年からはじめた英文による安全標語の募集に、多くの外国人船員からの応募がありました。
"No problem, No problem, which includes some problems!"
"Wait a minute! check and confirm before you oprate!"

 

 

 

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