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出入港作業について一言

 

平成六年四月二十八日放送
?上野運輸商会船長
藤原誠司

 

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。
いきなり古いことわざで始めましたが、出入港作業にあたる船長としての心理や心構えなどを、この場を借りてお話ししたいと思います。
まさに現在の港湾や港内は、さまざまな船舶が入り乱れる戦場と化しています。
そのためにそこへ向かって行くわれわれ船員にとっては、緊張感を長時間持続せざるを得ない厳しい状態となっています。
このような出入港時における操船の緊張感を、少しでも緩和するためには、あらかじめ湾内や港内の情報やデータを日頃からこまめに収集し、整理を欠かさず行っておくことや、当日の海象や気象の状態を十分に把握す

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