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祝辞

(財)全日本剣道連盟
会長影山二郎
本日ここに、第14回全日本都道府県剣道道場対抗優勝大会並びに第14回全日本小・中学生女子個人選抜剣道錬成大会が、河北町において開催されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げる機会を得ましたことは慶びに堪えません。
近年における我の国に剣道普及はめざましいものがあり、全国津々浦々で幼少年をはじめ、老若男女による剣道愛好者が竹刀の音を響かせて修錬に励んでおります。
これもひとえに、我が国古来から培われた伝統ある剣道のよさが認識され、特に幼少年の教育に最適であるという考えによるものであると思います。
更に、剣道が体育のみならず、徳育を目的として、道場をはじめ地域社会の中に、また学校教育の中に積極的に取り入れられてきたことが、現在の剣道の隆盛に結びついたのだと考えております。
このたび、本大会が盛大に開催されますことは、この傾向に一段と大きな影響を与え、普及振興に貢献されるものと確信致します。
剣道の修業には、良き指導者と良き施設が必要であり、道場において厳粛で厳しい中にも慈愛あふれる教えや躾は、終生身について離れられないものであります。この点、道場における剣道の指導は、人間形成の道として極めて大きいものがあります。
道場主の先生方におかれましては、今後ともご研鑽を積まれ、剣道による幼少年の指導育成に一層のご尽力を切にお願い申し上げる次第であります。
本日ご出場の皆さんは、全国各地において厳しい予選を勝ち抜かれ栄えある代表として、正々堂々元気あふれる試合を展開されますことを期待します。
終りに、本大会の運営にご尽力されました関係各位に対し深く敬意を表するとともに、本大会の成功と財団法人全日本剣道道場連盟の益々のご発展を祈念し、お祝いの言葉と致します。

 

 

 

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