内閣総理大臣

大会最高顧問 橋本龍太郎

祝辞

第三十一回全日本少年剣道錬成大会及び第二十一回全日本選抜少年剣道個人錬成大会が開催されるに当たり、お祝いの言葉を申し上げます。

二十一世紀を間近に迎えようとする今日、我が国は、世界の平和と繁栄に貢献するとともに、国民一人一人が、日本人に生まれたことに誇りと自信をもつことができる国家社会をつくり上げていくことが求められています。このためには、我々一人一人が健全な心とからだを持つことが大切であると考えます。

古来、日本の伝統文化として育まれてきた剣道は、子ども達から高齢者の方々まで、その年齢や体力に応じて行うことができるスポーツとして、国内はもとより世界の国々においても高く評価されております。私も下手の横好きで、時々、稽古をしておりますが、我が国の将来を担う皆さんがこうした剣道の稽古に励まれ、技の錬磨のみならず、心の錬磨をされることは、心豊かなたくましい人間として成長される上で、大変有意義であります。

本日、全国各地から晴れの代表として参加された少年・少女の剣士の皆さん、どうかこの伝統ある大会において、日ごろ鍛えた心と技を十分に発揮されますとともに、全国の仲間と友情の輪を広げ、楽しい思い出をつくられますよう期待いたします。

終わりに、本大会の開催に御尽力された関係者の皆様方に心から敬意を表しますとともに、本大会の御成功を祈念して、お祝いの言葉といたします。

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