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5・4 対策費

昼間特急の時間短縮のため、直接必要となる前述の対策について、概略の費用を想定すると次の規模である。

(1)高性能振り子ディーゼルカー

車両の所要数については、列車の設定規模や、座席定員の如何によって、相当に幅をもったものとなる。

前記の列車計画の例にあげた1往復と3往復に対応する編成数について、1両あたり2億円として車両費をあげると次のようである(故障等の予備車両として1編成ずつを含む)。

・6両編成 2本、12両(1往復) 24億円

・6両編成 6本、36両(3往復) 72億円

時間短縮効果により増大した昼間特急利用は、人口増をベースの2003年の低い推算によっても、6両編成で1日に3往復分となり、70億円の規模が一つの目安と考えられる。

なお同じ対策費により、3両編成として往復数を増やすなど、今後の検討条件に応じた方法も可能である。

車両編成については、座席数を増やして5両編成にすることもでき、これに応じた車両費の削減も可能である。

(2)その他の対策費

下記の対策を合わせ、9億円の規模となる。

(a)軌道関係

?@ 曲線改良

(緩和曲線の延伸、カント扛上)

?A 急曲線部に硬頭レール

計画されている軌道強化工事について、一部の規格を変更することにより、対策が解決される事項が多く、上記は別途この時間短縮のため、増額を要する費用である。

 

 

 

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