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画期的な高速による営業走行であり、段階的に検討確認をしつつ、実現していくことは前述のとおりである。次の諸点を考慮すると、3段階程度にわたり半年ずつ以上の期間をとることが想定される。
?@ 車両と軌道の相互間について、物理的な走行に関する安全、安定度の確保
?A 列車運転士を始め、各種の輸送業務について習熟と調和を図る。
?B 沿線通行者、関係者等に対し、PRの推進と適応の期待
(4)関係するその他のプロジェクト
次のような関係プロジェクトの進捗を把握し、各プロジェクトと連携効果をよく活かしていく。一方工事に伴う輸送影響にも配慮して、適切な輸送改善の時期及び内容とする。
?@ 複線化
増強される輸送力の有効活用、工事に伴う輸送影響
?A バンコク市街の高架化
高架化時期との前後関係、新設される高架鉄道との関係
?B マッカサン工場の移転改良
?C タナヨン新設鉄道の輸送との連携
?D MRTA地下鉄の輸送との連携
?E バンコク第2空港の開港
(5)相互関連の概況
時間短縮計画の実施までに必要な期間、及び関係するプロジェクトの当面における時期目途等から、大略の関係を図示してみると(図5・3−1)のようになる。これによると、ピサヌロークまでの軌道強化工事の終了と、車両の走行開始の時期とが、大略見合ったものとなる。
関係するプロジェクトは皆大規模なプロジェクトであり、スケジュールは今後相当に流動することも考えられる。この図は現在伝えられている各プロジェクトの行程目標をそのまま画いて、諸計画との相互関連につき、当面におけるイメージを示したものである。

 

 

 

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