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上記のカント打上と同様に個々の速度条件等を検討の上、軌道強化の時期に曲線改良を行うのが得策と見られる。(曲線長で75km程度)
(5)曲線半径の改良
既に進められている曲線改良、半径300m未満の急曲線を300m以上とする施策(3・2・3(4))はきわめて効果が大きく、今後2000年までの計画に沿って、改良を進めることが期待される。

 

4・3・2 軌道の強化
高性能振り子車両の効果を上げうるよう、直線走行と曲線走行に分けて検討し、軌道強度の面で必要となる対策を行う。
(1)直線の高速走行
(a)一般の軌道
軽量且つ台車機能の改善された高性能振り子車両により、150km/hレベルの高速安定走行を実現できる軌道構造とする。
日本では狭軌160km/hの高速走行テストが線区毎に数次にわたって行われ、多くのデータが得られている。北線強化後の軌道構造は日本の1級線とほぼ同じレベルであり、軌道保守の体制も十分高いと見られる。
これから一般には強化された軌道における次の規格が必要であり、これによって期待する高速走行が可能と見られる。

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