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出所:国連工業統計
 
工業生産は、国内総生産(GDP)の15%程度を占めている。
政府は、雇用機会の創出を図るため首都ダカールの近郊に工業自由地帯を設けて、外国企業の誘致に努力している。この自由地帯では、外国企業は関税、租税、その他の制限を免除されているが、期待した程の成果を収めていないのが現状である。
セネガルは、全労働人口の20〜30%(84年推定)が失業人口であり、この解決が大きな問題となっている。このため、政府は84年8月、雇用創出プロジェクトヘの融資、労働集約企業への投資、中小企業への民間投資の奨励、学卒者への雇用機会の優先供与など各種の応急対策を相次いで実施した。
第6次経済・社会開発4ヵ年計画(1981〜85年度、年度は7月〜6月)は、4,638億4,700万CFAフランの投資により、国内総生産(GDP)の年平均成長率4%を目標として実施された。政府が最も重視しているのは生産部門への投資で、毎年1万人の雇用増加を見込んでいる。また、鉱工業のほか食糧自給政策のため農業の開発、及び運輸・通信網の整備・近代化などに特に力を入れている。
 

第6次開発計画(81〜85年度)

(単位:百万CFAフラン)
 

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