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(5)漁業事情
(A)漁業の実態
デンマークは、西は北海、北はスカゲラック海峡、北東はカッテガット海峡、東はバルト海に面しているので、漁業に適しており、水産資源も豊富である。
そのなかでも、主要な漁場は北海とスカゲラック海峡であり、この海域で全体の60%以上が水揚げされている。
主要漁港は、エスビアフ(ユトランド半島の西岸)、スカーゲン(同北端)、ヒルツハルス(同北西岸)、フレデリックスハーベン(同北東岸)、ネクソ(ボーンホルム島の東岸)などの諸港である。
漁業省管轄の水産研究所と漁業研究所が中心となって、水産資源の保護、開発、水産物加工の研究をはじめ、プランクトンや水路測量学などの調査・研究が行われており、漁業の振興、発展に努めている。
デンマークは、漁獲物や水産加工品の品質検査、衛生管理が特に厳しく、漁獲物の検査は漁業管理局、水産加工品は漁業省検査局がそれぞれ行っている。
最近におけるデンマーク漁業の漁獲実績は、次の通りである。
 

漁獲量の推移

 
デンマークはEC加盟国であり、現在ECでは水産資源保護の目的で、各国別の魚種別漁獲量割当制を実施している。
従って、EC各国の漁業は低下傾向にある。
 
 

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