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1992年末現在におけるスウェーデンの公的債務総額は、1,247億6,000万米ドル(このうち、対外債務は344億9,100万ドル)に達している。
1980〜89年における年間平均インフレ率は7.3%であったが、90年には10.5%に高騰した。その後、徐々に低下し、92年には2.3%となったが、93年には再び上昇し4.6%となった。
年間失業率は、1991年の2.7%から92年には4.8%、93年には8.2%へと著しい増加を示している。
1993/94年度(94年6月30日に終わる会計年度)の国家予算は、2,170億クローナの赤字を記録した。94/95年度予算の不足額は1,720億クローナ(GDPの約11.4%)程度に達するものと推定されている。
1993年4月に政府発表の歳出削減5ヵ年計画(1994〜98年)によると、公共部門の支出削減および国家社会福祉政策の見直しにより、計画期間中に総額810億クローナの低滅が可能としている。
また、政府は工業生産の増加と輸出の増大によって、国内総生産(GDP)の成長率は94年には2%以上に達するものと予測している。
諸外国からスウェーデンヘの直接投資については、92年に外国人による不動産取得に対する規制の撤廃、93年には外資によるスウェーデン企業の株式取得の完全自由化など、外資規制の撤廃を進めており、この結果、93年以降の対スウェーデン外国投資は急速に増加を続けている。
 
 

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