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すなわち、国土の半分以上は大森林でおおわれ、耕地は10%に満たないが近代工業の発展に不可欠な鉄鉱石、製紙・製材・パルプ工業に必要な森林資源、エネルギーの中心である水力発電などの豊富な天然資源に支えられて産業は発展を遂げ、今日では高度の工業力を有する先進国となっている。
世銀の推定によると、1992年におけるスウェーデンの国民総生産(GNP)は、1990〜92年の平均価格をべ一スとして算定すると、総額2,332億900万米ドルであり、国民1人当たり26,780ドルに相当する。
1985〜92年の期間に国民1人当たりのGNPは、平均年率0.4%(実質)の割合で増加している。
この期間(85〜92年)に、スウェーデンの人口は年平均0.6%の割合で増加している。
1980〜90年の期間に、スウェーデンの国内総生産(GDP)は、年平均実質で2.2%の割合で増加したが、1991年には0.7%の滅少、92年には1.7%の減少、93年は約2.8%の減少となった。
スウェーデンの農業部門(林業および漁業を含む)は、GDPの2.5%(1992年)を占め、民間労働人口の3.5%(1993年)がこの部門に従事している。
国連FAOの調査統計によると、スウェーデンの国土面積の約69.6%は森林地帯であり、農業に利用されている面積は、国土全体の僅か8.7%(1988年現在)に過ぎない。
主要農産物は、酪農品、肉、穀物、ポテトなどであり、主として国内消費に向けられている。
1993年における林業生産高(木材、パルプ、紙)は、商品輸出総額の16.3%(1992年は17.3%)を占めた。
農業部門の生産は、1981〜90年の期間に年平均0.5%の割合で増加したが、1991年には13.3%減少し、1992年には約8.3%の減少となった。
 
 

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