日本財団 図書館


ノルウェーのエネルギー需要の殆どは、水力発電によって満たされている。ノルウェーの電力エネルギーは、その約99%が水力発電によって生産されており、1993年にはノルウェーは水力電気の輸出を開始した。
国内に豊富な埋蔵量のある天然ガスは、国内市場が狭小で限度があるので、主に海外市場への輸出を目的として開発されている。
貿易関係では、ノルウェーは1992年に92億8,900万米ドル(91年は85億800万ドル)の貿易黒字を記録した。この結果、経常収支は29億2,500万ドルの黒字となった。
 

輸出入貿易額の推移

 
ノルウェー経済の貿易依存度は極めて高く、GDPに占める輸出入の比重をみると、特に輸出依存度が高く、年ごとに増加している代表的な輸出産業としては、水力発電から得られる安価な電力を活用した非鉄金属や化学工業があげられる。
また、大陸棚開発が進み、1975年に石油輸出国となって以来、原油・天然ガスの輸出は増加を続け、現在では同国の輸出主要品目となっている。1992年についてみると、原油、天然ガスが商品・サービス輸出に占める割合は約50%と非常に高い。
 
 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION