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衛に貢献しているほか、国連の平和維持活動などに積極的に参加している。
また近年では、アジア・太平洋地域、特に日本・中国、東欧諸国などとの関係も重視されている。
日本、スペイン両国の接触は、1549年にフランシスコ・ザビエルがキリスト教布教のため鹿児島に上陸した時に始まる。その後、スペイン船による外国との交易が行なわれた。
1868年にスペインとの友好通商航海条約、更に1911年に修好交通条約の締結により、両国は友好関係を維持してきている。
日本、スペイン両国は、400年以前に遡る長い交流の歴史があり、伝統的に両国は友好国にある。第二次大戦中、スペインは中立を保っていたため、米国その他において日本の利益代表を引き受けた。
1975年以降のスペインの民主化と共に、経済面を中心として日本との交流も活発化している。
貿易関係では、90年における日本の対スペイン輸出は20.9億ドル、輸入は7.9億ドルであり、同年の日本の総貿易額に占める対スペイン貿易のシェアは、輸出0.73%、輸入0.34%と、規模的には小さい。
しかし、スペインの対日赤字額は、対独、伊、米国に次いで大きく、スペイン側統計では89年に約28億ドルとなっている。

日本の対スペイン貿易額の推移





 
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