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イプライン(年間送油能力5,000万トン)がある。
オイルバース4(長さ150.811〜281.6m、水深11.58m〜15.85m)があり、16万DWT〜25万DWT型タンカーの収容が可能である。
船舶修理施設は、Fincantieri ATSM造船所に修繕用4ドライドックがある。
89年の入港船舶数は2,282隻で、貨物取扱量は29,271,673トンに達している。
(4) 造 船 事 情
イタリアの主要造船所、特に新造船の建造能力をもつ造船所はジェノア港を中心とするイタリア北部西岸に集中している。
アドリア海沿岸のトリエステ港とベニス港にも新造船を建造する3工場があるが、その他南部地方の造船所は殆どが修繕を専門としている。
イタリアの大手造船所は、IRI(Instituto per la Riconstruzione Industriale)傘下のFincantieriグループに統合され、各造船所の業務(商船建造、艦艇建造、船舶修繕、機関・機械など)分担が国の管理の下に明確にされている。
このため、従来推進されてきた造船業再編成により削減された建造能力に見合う受注量を確保することが必要である。
最近におけるイタリア造船業の新規受注量(100G/T以上の鋼船)をみると、88年の27隻(91千G/T)から89年は38隻(506千G/T)、90年は42隻(564千G/T)と、不況から好転の兆しが見えてきた。
イタリアにおける主要造船所の設備、能力その他概要は、次の通りである。
1.FINCANTIERI Cantieri Navali Italiani S.p.A.
(所 在 地) 本社:Via Genova 1,34121 Trieste
Ancona造船所
(建造設備) ドライドック 1基(長さ240m)
(建造能力) 最大10万DWT型船
Castellamare di Stabia造船所
(建造設備) スリップウェー 2基(最大長さ240m)
 
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