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好通商条約を結び、1869年に北ドイツとの間で本条約を修好通商航海条約へと改定した。
わが国が富国強兵政策を展開し、近代化を図っていた明治時代に、ドイツは日本の憲法を始めとする法制度、軍政など各種の分野で大きな影響を与えた。第2次大戦後の日独関係は緊密の度を増し、両国間の関係は良好である。
ドイツ経済は貿易依存型であり、従来から政府・経済界とも一貫して自由貿易を擁護し、公正な競争を通じた製品輸出の拡大により貿易の拡大均衡を図るとの立場を堅持している。
わが国にとってドイツは欧州最大の貿易相手国であり、旧西独地域についてのみを見ても全世界の輸出国中第2位(90年177億8,200万ドル)、輸入国中第6位(同114億8,700万ドル)(いずれも日本側通関べース統計)。旧西独地域から見て日本が占める割合は輸出国中第10位(同174億1,600万マルク)、輸入国中第7位(同328億7,100万マルク)(いずれもドイツ側統計)。
1990年は、好調なドイツ乗用車の対日輸出を背景に貿易インバランスがやや改善された。
 

日本の対ドイツ(旧西独)貿易の推移

 

 
91年に入り、日本における乗用車、特に輸入車の販売不振から、ドイツの対日輸出増加のぺ一スは鈍化傾向にある。
 

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