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ルーマニア海運業は旧ソ連邦の援助の下に、飛躍的な発展を遂げ、1990年の保有船腹量は同国史上最高の約400万総トンに達した。
その後、旧ソ連邦の崩壊と共に対外貿易量も激減し、過剰船腹の売却、老朽船の解撤等により船隊再編成をを行っている。
一方、造船業は旧ソ連邦の援助により拡充されており、最近では15万DWのオイルタンカー、10万DWのバルクキャリア等の建造実績があり東欧のほか北欧、西欧諸国にも輸出している。
わが国からは、1960年代から70年代にかけて約20隻のオア・キャリア等が輸出されているが、その後途絶えており輸出船市場としての是非は仲々きわめ難い。