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(5)漁業事情



(A)漁業の実態

現在、ルーマニアの漁業は、ドナウ川およびドナウ・デルタ地帯を中心とする淡水漁業と、黒海、地中海、大西洋などにおける海洋漁業であるが、黒海および地中海での漁業は地域的に限られた小規模なものであるので、大西洋(主として、アフリカ、英国・スコットランド、アイルランドなどの沖合)に出向いて、まぐろ、かつお、さば、あじ、いか、えび等の漁獲に力を入れている。

最近の漁業実績を漁場別にみると、90年では大西洋を中心とする遠洋漁業が全漁獲高の57%(73,200トン)を占め、次いで河川および養殖池における淡水漁業が38%(48,200トン)、黒海および地中海が僅か5%(6,300トン)となっている。



(B)漁船保有状況

1992年末現在、ルーマニア保有の100G/T以上の鋼造漁船は、48隻(124,293G/T)である。このうち、2,000〜4,00G/Tのものが41隻ある。

このほかに、漁工船、魚類運搬船が合計12隻(94,350G/T)あり、いづれも4,000G/T以上のものである。





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