漁港には、長さ360mの埠頭(水深55m〜6m)があり、冷凍貨物および魚類を扱っている。
荷役設備は、電動クレーン(能力5トン)3基、フローティング・クレーン(能力5トン)1基、自動クレーン(能力5トン)1基などがある。
海港には、航洋船用バース(長さ230m、水深9m)および川船用バース(長さ100m、水深3m)があり、電動クレーン(能力5トン〜16トン)3基がある。
鉱石/バルクカーゴ・ターミナルには、鉄鉱石、石炭、ボーキサイト、その他バラ貨物荷役用のグラブ・クレーンなどがある。
清水、食料、燃料、ディーゼル油などの供給が可能である。船舶修理施設は、主として漁船の修理を行っている。
(4)造船事情
ルーマニアの造船業は、旧ソ連の技術援助の下に建設されたものである。現在、黒海の近く、ドナウ川左岸に位置したルーマニア最大の工業都市ガラーチ(人口33万人)にあるNava lindustrial Central(NIC)の傘下に主要造船所があり、建造船種により大型船はConstantza,Mangalia,galatz,Brailaの4ヶ所、河川航船や小型航洋船はTulcea,Tumu,Oltenitsa,Giurginの4ヶ所と区別されている。
これらの造船所の概要は、次の通りである。
1.Constantza造船所
Intreprinderea Constructii Navale Constantza
(所在地)Port Street,Constantza
ルーマニア最大の造船所で、敷地面積は70ヘクタール、建造能力は最大15万DWT型船、主要設備は次の通り。
(建造設備)ドック 長さ360m×幅48m 最大能力:150,000DWT船
(修繕設備)ドライドック 長さ660m×幅58m 最大能力:200,000DWT船