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ルーマニアの国際収支は悪化しており、貿易収支の赤字を補填すべき外国からの金融支援が期待されたものの、現実には、国際通貨基金(IMF)や欧州経済共同体(EC)からの金融支援の僅か一部しか得られず、不足額については、西側商業銀行からの借入れによりカバーされている模様である。

ルーマニア経済の悪化は、対外債務の増大にみられるように、国内的にも対外的にも深刻化し、市場経済への移行も当面完了することは困難とみられ、近い将来に経済を立て直すためには、今後相当の経済運営努力が必要とされている。



(2)船舶事情



(A)保有状況

1992年12月末現在におけるルーマニアの保有船腹量は、100G/T以上の鋼造船が439隻、合計3,266,168G/T(4,845,539DWT)であり、これを船種別に大別すると次の通りである。






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