貿易連合)の加盟国である。また、EC(ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スペイン、英国の12ヵ国から成る欧州経済共同体)とは自由貿易に関する双務協定を結んでいる。
ECの欧州統一市場の実施を予期して、オーストリア政府は89年7月、EC加盟申請を提出していたが、93年2月に至ってEC加盟交渉が正式に開始され、その結果が期待されている。
1980年代後半から90年代の初めにかけて、オーストリア経済は著しい成長を遂げた。輸出と国内需要の増大によって、90年のGDPは79年以来最高の実質4.4%増を記録した。
92年は、オーストリアの主要輸出市場であるドイツをはじめECおよびEFTAなど欧州諸国の経済停滞から経済成長率は1.5%に低下した。93年の経済見通しは、景気停滞のため成長率は1.6%程度に減少するものと予想されている。
(2)船舶事情
(A)保有状況
1992年末現在におけるオーストリアの保有船腹量は、100G/T以上の鋼造船が26隻、合計123,612G/T(208,504DWT)であり、これを船種別に大別すると次の通りである。