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91年の輸出を市場別にみると、最大の輸出市場であるEC向け、特にドイツが前年に引き続き好調であったが、イタリア、フランス、英国、ベルギーなどは軒並み減少に転じた。

EFTA向け輸出は、大宗を占めるスイス向け及びスウェーデン向けが不振であった。

91年の輸入では、ECやEFTAを加えた西欧諸国からの輸入が全体の約75%を占め、輸入総額の4分の3以上を西欧諸国に依存するという貿易構造が続いている。

91年の輸入を商品グループ別にみると、原材料や燃料・エネルギーの輸入の伸びが低下したのに対し、加工製品や機械・機器の輸入比率が高まった。

一方、91年の輸出を商品グループ別にみると、加工製品と機械・輸送機器が大宗を占めているが、いずれも低い伸びにとどまった。

旧ソ連・東欧向け輸出では、食料品、飲料、タバコ、燃料・エネルギーなどの輸出が好調であったが、化学製品、機械・輸送関連機器など、高付加価値商品の輸出は大幅な減少を示した。






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