1991年における経済活動人口の13.9%は商業部門(倉庫業を含む)、6.3%は運輸・通信部門、34.2%はサービス部門で占めている。
オーストリアは、延べ10万キロに及ぶ河川と88の湖沼がアルプスの山岳と共に美しい風景をつくり、欧州のみでなく広く世界各国から観光客が訪れている。
オーストリアの観光収入(1990年、3億2,200万シリング)は、恒常的な貿易赤字を運輸その他のサービスと共に補填する重要な収入となっている。91年の外国人硯光客数は1,900万人を超えている。
人口780万人程度の中規模経済国であるオーストリアは、産業分野、国内市場の面で限りがある。このため、輸出への依存度は高くGNPの約40%を占めている。
地域別貿易では、ECやEFTA諸国への依存が70%を超え、旧ソ連、東欧との結びつきも歴史的に強い。特に、EC諸国との貿易額が多く、89年にはオーストリアの輸入総額の68%、輸出総額の64%をEC諸国との貿易で占めている。
オーストリアの貿易相手国では、91年にドイツがオーストリアの輸入総額の43%、