中国の保有船腹量は、近年の海外からの大量の中古船購入等により急速に拡充し、1992年は2,390隻、約1,400万GTとなり世界第8位、東南アジア第2位の地位を占めている。
これらの船舶は老朽船が多く、船令15年以上のものが50%以上を占めており、荷動量が保有船腹量を大幅に上回っている。
一方、造船業にも相当な意欲を示し、最大建造能力15万DWTのビルディング・ドックを有する造船所(Dalian New Shipyard)もあり関連工業の国産化体制拡充と相まって、輪出にも力を注いでいるので、近い将来韓国、インドネシアに続き造船国になることが予想される。
同国は変動期にあり、情報・資料が不足しているため本報告書では判断し難い点があるので、今後更に調査研究を進めていく必要がある。