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 (B)海運事情と保有船主の実態

 中国は、南北に亘って延べ18,000キロにも及ぶ長い海岸線をもち、海上には大小数千の島々が散在し、内陸には水量豊富で航行可能な多数の河川がある。
 航行可能な内陸水路は、延べ109,200キロに達している。揚子江は河口から1,000キロ以上も上流の武漢(Wukan)まで、1万トン級船舶の航行が可能である。
 地理的条件からしても、中国の内水輸送や沿岸海運の果たす役割は極めて大きい。
 外航海運については、1960年代に入ってから、中国は自力更生を墓礎として、計画的かつ段階的に自国の遠洋商船隊を編成し、発展させるようになった。
 1970年代に入って以後、中国は本格的に国際貿易に乗り出し、急速な発展を遂げた。
 保有船腹量は、1970年の248隻(87万G/T)が1985年には1,408隻(1,060万G/T)と飛躍的に増加し、1992年には更に2,390隻(1,395万G/T)に達している。
 港湾の整備拡充が、自国海運の急成長に間に合わず、中国各港にかなりの船混みをもたらしている。

 

 

 

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