中国の対外貿易は、従来の閉鎖的、自給自足的傾向から、近年は対内的には経済の活性化を、対外的には解放政策をという政策転換を行って、国際経済との積極的な交流を推進してきた。
この結果、プラント輸入や原油輸出を中心に対外貿易は好調に拡大している。
貿易額は増加を続けており、輸出は年毎に伸び、90年の貿易バランスは8年振りに黒宇となった。以後、
91年、92年には輸出入ともに頗る好調で黒字が続いている。
中国の主な輸出商品は、軽工業、繊維製品、原油、石油製品などの鉱物性燃料、食料品などである。
主要輸入品は、機械設備、鋼材、化学品、繊維原料、穀物などである。
近年は、農業生産の好調を背景に穀物を初めとする農産物輸入が減少し、逆に食料品その他の農産物の輸出が増加している。
中国の主要貿易相手国は、輸出では香港、日本、米国の順であり、この3カ国で輸出全体の68%を占め、輸入でも香港、日本、米国の順で上位占め、輸入全体の54%近くを占めている(1992年)。